【住宅ローン】8月の金利の動き
世界各国でさらに金利低下の動き
2014年8月の住宅ローン金利は、米国を中心として、世界的にも長期債権の買いが進む状況が続きました。各国の金利低下の影響を少なからず受け、日本に関しても、一部長期金利が低下しています。住宅ローンについても10年を超える長期金利を中心に若干低下しました。
ここ最近、住宅ローンの金利設定で金融機関各社の対応が問われてきましたが、2014年8月に関しては、各社ともに同じような動向となりました。 住宅ローンが歴史的低水準にあることは間違いありません。
これから住宅の購入をしようと考えている方、既存の住宅ローンから乗り換えようと考えている方は、タイミングをしっかり見極め、柔軟に対応しましょう。
【大手金融機関】金利低水準を維持。一部金利はさらに低下。
それでは次に各社の住宅ローンの金利動向をチェックしましょう。まず、ユーザーの満足度調査で長く1位をキープしている、住信SBIネット銀行は、これまで高い評価を受けている、2年、3年、5年といった短期金利については0.50%と据え置き、10年を超える住宅ローン金利を1.15%と若干引き下げ、魅力的な水準でサービスを提供しています。
住信SBIネット銀行とともに高い評価を受けている新生銀行は、2014年5月に開始した住宅ローンの特別金利キャンペーンを継続。当初固定の7年、当初固定の20年は金利を据え置きましたが、10年の金利を1.500%と引き下げました。それにより、さらに魅力ある水準で、サービスを提供しています。その他の金利を見ると、新生銀行は他の住宅ローンと比較して、金利が若干高い傾向にありますが、各種手数料が無料となっているので、総返済額は数ある住宅ローンの中でも、トップクラスの水準をキープしています。
次に利便性の高さと、変動金利の低さがユーザーから高い評価を得ているソニー銀行の動向をチェックします。
ソニー銀行は変動金利を0.589%に引き下げるとともに、中長期金利を金利を前月と比較して、大幅に引き下げるなど、積極的な対応が目立ちます。ちなみに、ソニー銀行の住宅ローンの中でも、高い評価を受けている変動金利は、0.589%と、0.6%以下の水準に設定するといった、他の住宅ローンの条件を大きく上回ります。
次は日本を代表する銀行、「メガバンク」の動向についてです。
メガバンクのみならず日本の住宅金利の指標となっている三菱東京UFJ銀行は、変動金利および短期の住宅ローンを据え置きましたが、長期金利に関しては微調整をおこない、1.30%に引き下げました。
三菱東京UFJ銀行に次ぐ人気をほこる三井住友銀行では、今月も一部長期金利を除き三菱東京UFJ銀行とほぼ同水準で、サービスを提供しています。
最後に預金連動型住宅ローン(※普通預金の預け入れ額に連動して、金利を大幅に引き下げることができる、住宅ローンの商品)の中で高い人気を誇る、東京スター銀行の動向ですが、10年を超える金利に関しては、0.1%引き下げて、その他の住宅ローンは据え置きました。また、乗り換え希望者を対象とした、金利優遇キャンペーンに関しても、引き続き継続しています。
低金利どこまで続く?金利動向を見極める
2014年7月の日銀の会見を見ると、7~9月期の景気に関して、日銀が強気のスタンスを変えていないことがわかります。日本の景気回復はこの夏にかかっていることから、今後の日銀のスタンスは要チェックと言えるでしょう。今後日本経済の回復が力強いものになれば、2015年には消費税が10%に上がることが残念ながらほぼ確定しています。
現在の量的緩和策が永久に続くわけがないというのが、誰の目から見ても明らかで、米国同様日本もいつかは量的緩和を縮小しなければならない必要があります。
そうなると、住宅ローンを含む各種金利は大幅に上昇するでしょう。我々は金利が引く状況は永遠に続くわけではなく、どこかのタイミングで必ず上がるということを決して忘れてはならないのです。
現在のように、住宅ローンが低い状況は、むしろ特殊な状況であって、決して当たり前ではないのです。
もし、住宅の購入を考えている方で、妥当な価格の新築物件や、値引き物件が見つかった時は、過去最低水準まで据え置かれた2014年8月期は絶好の好期と言えるでしょう。
また、2014年の4月から消費税が8%に上がりましたが、住宅ローンを考慮すると、現在の制度を利用したほうが、住宅を安く買える場合がほとんどです。よい物件を見つけた方は、住宅ローンの金利がまだ安いうちに、購入を検討したほうが良いでしょう。
住宅は人生を左右する大きな買い物です。
実際に購入する際は、しっかりと各社の住宅ローンを比較し調査した上で、しっかりと検討し、自分のライフプランに合った最適な住宅ローンをしっかりと選びましょう。
出なければ、後々、金利が上がって苦労するなんてこともあるかもしれません。それが嫌なのであれば、しっかりと住宅ローンを検討してどれにするか決めたいものです。
Tags: 金利
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
×
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |