金融機関とキャンペーンについて
金融機関とキャンペーンについて
住宅ローンを組む予定がある人は、日々、銀行の店頭情報や、インターネトサイトなどで情報収集されている人が多いのではないでしょうか。
もし借りるのなら、金利優遇キャンペーンで金利が下がっている時が狙い目ですが、金融機関の金利優遇キャンペーンというのは、そもそもどういうもので、なぜキャンペーンが豊富に行われているのでしょうか。
現在は低金利時代と言われ、住宅ローンを組む人にとってはありがたい時代です。金利は時事問題にも影響されるので、何かあるたびに来月の金利は上がるのではないかとひやひやしている方も多いのではないでしょうか。
銀行によってはキャンペーン金利を適用すると変動金利で1%を切る金利を打ち出す銀行もあります。
不動産屋に行くと提携銀行の住宅ローンで、店頭金利から更に1.3%金利優遇などのキャンペーンで、実際に0.8%などという金利もあります。
しかしある調べでは、銀行が収益を上げられるぎりぎりの貸出金利は1.2%と言われています。つまり1.2%を切ると銀行も赤字になるわけです。
しかし景気が低迷する昨今、
固定金利か変動金利か、今後ますますリスクを考える必要があります。アベノミクスによる経済成長が、住宅ローンの金利にどう影響していくか。しかし銀行の金利はこれ以上上がることはあっても下がることはなさそうだというのが、銀行の収益構造からも理解できます。
銀行側のとにかく貸したいというムードが続いて、低金利のうちに住宅ローンを組めればいいと願いますが、まずはキャンペーンなどの情報を収集し、吟味して、自分に合った借り方が出来ればと思います。
キャンペーンとタイミングについて
*税制面の特典*消費税増税や続く低水準の金利状況、景気回復への期待感から住宅購入を考えている人は増えているそうです。住宅ローン減税をはじめ住宅購入を後押しする税制優遇制度も魅力です。
2013年度は、前年に引き続き経済政策の一環で、住宅取得を後押しする優遇制度が目白押しです。とりわけ効果が大きいのが、住宅取得資金の親や祖父母からの贈与の非課税枠が700万円あることでしょう。さらに、耐震性、省エネ性について一定の基準を満たせば、非課税枠が1200万円に拡大されます。これによって、基礎控除と合わせると、最大1310万円までなら贈与税を払わずに贈与が受けられることになりました。
さらに、新築、取得時の不動産登記に課せられる登録免許税の軽減税率適用が2015年3月まで延長されました。これによって、登記費用の負担を数万円減らすことが可能となります。また、住宅ローン減税の制度も拡大、延長が決まっています。
*続く低金利や景気回復で購入しやすい雰囲気に*
消費税増税を踏まえ、住宅のように大きな買い物は今のうちに考えたいと思うのは自然なことです。長きにわたって付き合うのが住宅ローンですから、現在の低金利水準も魅力です。景気回復への期待感も手伝い、住宅購入を前向きに考える人は多いようです。
マイホームの購入は、ライフプランや資金準備との兼ね合いが重要です。さまざまや優遇制度の創設や拡大、経済環境からみて買いやすい状況があるからといって「即買い」だという話にはなりません。
しかし、そろそろ住宅を買いたいと考えている人への追い風となることは間違いありません。
ここで、まとめてみましょう。
*住宅を購入すると活用できる制度*
2013年度に購入する人は住宅取得金に関する700万円の贈与の非課税枠をはじめ、さまざまな特典が活用できます。
→住宅取得資金のための贈与の非課税枠が700万円。
(耐震・省エネ住宅は1200万円)
→省エネ基準を満たせば金利が0.3%マイナス
→2014年4からは住宅ローン減税で、最大400万円まで税金が戻る※
※一般住宅の場合、長期優良住宅や認定低炭素住宅は最大500万円
いかがでしょうか。住宅購入を考えている方には良い時期かもしれませんよ。
キャンペーン告知コピーに注意すべき点
住宅を購入する際、何かしらのキャンペーンや、特典がついていると、そちらの方がお得と感じて選びたくなる方は多いでしょう。例えばマンションを購入しようと考えている方なら、「全室クーラーつき」等あると魅力的に見えるかもしれません。このようなキャンペーンの目的として、まずそのようなキャンペーンにより興味を持ってもらうことにあります。興味を持って見学に来るのと、ただなんとなく見学に来るのでは、成功率が変わります。
大体同じぐらいの環境やグレード(に見える)物件があった場合、先にも述べた通り、キャンペーンのついている方を選ぶのではないでしょうか。しかしながら、冷静に考えてみるとこのようなキャンペーンは、お得なようでお客様である、購入者から出費させることで成り立っています。それでも、キャンペーンにつられてしまう方は少なくありません。
キャンペーンそのもの自体を否定するわけではありません。
しかし、キャンペーンばかりを強調する業者には注意が必要だと言えるでしょう。キャンペーンばかりを掲げている中身のない業者だった場合、信頼出来ますでしょうか。
また、キャンペーンにつられて家の購入を決定してしまうことは大変危険なことだといえます。
大切なところを見落としてしまい、後々、公開してしまっても「がっかりした」では済まないのが家の購入だからです。
重きをおくところは、やはり家そのものであり、キャンペーンはあくまでもキャンペーンであることを忘れないようにしましょう。
キャンペーンばかりにつられてしまわない方法の1つとして、「住宅の構造図をもらう」があります。
気に入ったから購入を決めるのではなく、その前に構造図をもらうことで、家の細部や詳細がわかります。これは、プロに見てもらえばすぐにわかることです(家の強度がどのくらいか、など)。
そのような資料だからこそ、構造図を見せることを拒否する業者もいます。資料を見せたがらない業者は外すという考え方も出来ます。
それは、快く構造図を見せてくれる業者と見せたがらない業者なら、どちらが信用出来るかを考えればすぐにわかるのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、キャンペーン自体の否定はしません。
本当に良いキャンペーンもあるからです。
しかし、家は購入後に後悔してしまってはどうにもならないので、構造図をもらうなど、事前に業者へ確認しておくことを推奨いたします。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
×
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |