住宅ローンを選ぶポイント
住宅ローンを金利タイプで選ぶ
一口に住宅ローンと言っても、その種類は様々です。住宅ローンの金利タイプを選択することは、住宅ローン選びの基本となるものです。
短期間で返済可能な方はそれほど頭を抱えることはないかもしれませんが、住宅の購入を考えている方の多くは、長期スパンでの返済プランを選択せざるをえません。
だからこそ自分の現在の状況をしっかりと把握し、慎重に選ばなければなりません。
今後の人性計画、将来の展望まで見据えて選ぶ必要があります。
金利タイプの選択は、人生において明暗を分ける選択だと言っても過言ではありません。借りる金額が大きいほど、金利によって大きく差がでることを、理解し、後悔のない選択をしなければなりません。
では、住宅ローンの金利タイプには、どのようなものがあるのでしょうか。
まず、住宅ローンの金利タイプは大きく2つに分けられます。
金利が変動する「変動金利タイプ」と、全期間、もしくは一定期間金利が変動しない「固定金利タイプ」の2種類です。
最初の5年間だけ固定金利タイプで、その後、変動金利に切り替わるミックスタイププランなども近年増加していますが、根底のシステムは同じことです。それぞれのメリット、デメリットをしっかり把握し、自分にあった金利タイプを選びましょう。
住宅ローン内容を比較検討
それでは「固定金利タイプ」と「変動金利タイプ」のメリット・デメリットについて見ていきましょう。まずは固定金利タイプのメリットです。
結論から申し上げますと、私たち消費者にとって一番安心できるのは、金利が変動しない「固定金利タイプ」です。
契約時から金利が変動しないので返済プランが立てやすく、急な金利の変動に一喜一憂することもありません。
総返済額が借入時にわかっているのというのは、想像する以上に大きなメリットです。低金利傾向時には向かない金利プランですが、金利上昇傾向時にはとても心強い金利プランです。
毎月決まった額を、計画通りに返済していく、といった方にはおすすめの金利プランです。
抜群の安定力を誇る固定金利プランですが、デメリットもあります。
先に「低金利傾向時には向かない金利プラン」と述べましたが、その他の住宅ローンの金利プランに比べ、金利がやや高めに設定されています。現在の市場は低金利傾向時です。ですから目先の金利を重視する方にはあまりお勧めできません。
また、結果論になりますが、低金利傾向時代が長年続いた場合、固定金利プランを利用するよりも、その他の金利プランを利用したほうが、総返済額を抑えることができるケースもあります。
安心・安定の固定金利プランですが、時勢を見誤ると思わぬ損をしてしまうので、注意が必要です。
それでは次に「変動金利タイプ」について解説いたします。変動金利タイプの金利率の見直しは年に2回(4・9月)ごとに見直され、その都度、新しい金利が適応されることになります。
各民間の金融機関では、変動金利タイプに優遇金利やキャンペーンを適用し、金利の優遇を謳う商品を発売しています。その結果、驚くほど金利の優遇を受けられる場合もあります。
安定した返済計画が望める固定金利タイプとはまさに、真逆の金利プランであるといえます。
それでは変動金利のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
変動金利プランの最大のメリットは固定金利プランよりも金利が低く設定されていることです。
各金融機関で実施されているキャンペーンなどを併せて利用すれば、5年間は1%台の低金利の優遇を受けられるのも夢ではない、ということです。
低金利傾向時が長く続けば続くほど、恩恵を受けられることになります。うまくいけば固定金利プランよりも返済総額を抑えることができます。
一見良いことづくしの変動金利プランですが、金利上昇傾向時期には思いもかけない返済を強いられることがあります。
半年間毎に金利の見直しが図られますが、長らくの不況が続いている日本経済においては、金利の変動を読み切るのは非常に難しいことです。
金利が低いうちに繰り上げ返済をできるだけ行い、元金を可能なかぎり減らすのが変動金利の基本ルールです。
未払い利息(半年ごとに見直される金利動向によって、利息額が返済額を超えてしまうことを「未払い利息」」といいます)が発生し利息が払えなくなる、という最悪の事態を防ぐために、変動金利プランの特性を十分に理解し、余裕のある返済プランを設立することを心がけてください。
ボーナス返済を上手に利用する
固定・変動金利プランの共通の約束ごととして、「ボーナス返済に頼ってはいけない」ということがあります。現在の日本経済の状況では、いつボーナスカットという事態に陥ってもおかしくありません。ですが、ボーナス返済額をあてにせず借入額を決めて、ごくわずかな返済額をボーナス返済に振り分ける方法はとても有効的です。
仮に毎月11万円の返済額で、それに基づき3000万円を借りることにしました。そこにボーナス月だけプラス約7万円を返済すると、返済期間が35年から29年に短縮されます。利息で換算しますと、約282万円も減ることになります。リスクを減らし、無理なく効果的に返済額を減らすことは固定・変動金利プランの両方に当てはまることです。精神的ストレスを減らし、ちょっとの工夫で最大限の効果を生む方法を学ぶことが重要です。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
×
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |