その年収ならどんな家に住める?
住宅ローンと上手に付き合う
マイホームは人生で一番大きな買い物です。資金計画の第一歩は、適正な「予算」を検討することからスタートしましょう。つい気が大きくなって、予算オーバーの物件を購入してしまうと、住宅ローンの支払いが厳しくなったり、将来子どもの教育費が不足するなんてこともあるかもしれません。教育費が不足するなんてことにならないように、現在の年収や貯金額、これからのライフプランを考慮した住宅ローンを組んで、生活が無理にならないマイホーム計画を立ててみてはいかがでしょうか?
そうすれば比較的楽に返済できると思います。
住宅購入は、年収の5倍までの価格にしたほうがいい? ライフプランの中もで支出の多い時期を基準にしましょう!
住宅購入は、「年収の5倍までなら大丈夫」とよく言われます。しかしこれはあくまで大雑把な目安にしかなりません。仮に年収が500万円だとしたら、2500万円が購入の限界になる計算となります。ですが、これでは頭金や住宅ローンの金利が考慮されていないので、きちんと資金計画を立てる必要があります。
無理のない資金計画を立てるためには、これからのライフプランの中で、「子どもの教育費」コレがもっとも膨らむ時期を基準に住宅購入費用を考える必要があります。まずは、家族の生活費や教育費が5年~10年後、15年後~20年後にどのくらいかかるか、ライフプランを書き出して見ましょう。
住宅予算は、自己資金+住宅ローンが基本。住宅ローンは「返せる額」で考えましょう!
住宅のために出せる自己資金(頭金+諸費用)と、住宅ローンで用意できる金額の合計が、その家庭の「住宅費用予算」です。自己資金(頭金)をどのくらい用意すればいいか悩む人もおおいようですが、住宅購入価格の2割、諸費用を含めて3割は用意しましょう。
頭金さえあれば住宅ローンの優遇条件を受けることも不可能ではありません。
住宅ローンは金融機関から「借りられる額」ではなく、「返せる額」にすることがポイントです。「借りれる額」の限度額まで借りてしまうと、将来支出が増えたときに返済がかなり厳しくなってしまうことは目に見えています。住宅ローンの返済額は年収の20%以下に抑えましょう。
住宅ローンプランの目安は?
毎月返済額と返済期間から試算した借入可能額の目安返済額(月) | 返済期間 | |||
20年ローン | 25年ローン | 30年ローン | 35年ローン | |
8万円 | 1,442万円 | 1,687万円 | 1,897万円 | 2,078万円 |
10万円 | 1,803万円 | 2,108万円 | 2,371万円 | 2,598万円 |
12万円 | 2,163万円 | 2,530万円 | 2,846万円 | 3,118万円 |
14万円 | 2,524万円 | 2,952万円 | 3,320万円 | 3,637万円 |
16万円 | 2,884万円 | 3,374万円 | 3,795万円 | 4,157万円 |
18万円 | 3,245万円 | 3,795万円 | 4,269万円 | 4,677万円 |
20万円 | 3,606万円 | 4,217万円 | 4,743万円 | 5,196万円 |
年収400万円未満で買える物件は?
年収が400万円の場合住宅ローン返済額は年間80万円が限度です。毎月の返済額は7万円以下に抑えることが大切です。仮に自己資金が1,000万円あれば30年ローンで1,500万円ほど借入れて、2,500万円の住宅が購入可能です。自己資金が500万円なら2,000万円の住宅を購入できます。
ただし無理は禁物です。
返済期間は35年以内、70歳までにしましょう。子育て世代でゆとりが少ない場合、返済期間は長めに設定し、月々の返済を抑えておけば、教育費負担に備えられます。
繰上返済という手もありますし……。
年収500万円~800万円で買える物件は?
年収500万円世帯の住宅ローン返済は、500万円×0.2=年100万円です。上の表の毎月返済額が8万円になりますから、35年ローンで約2,000万円の融資が可能です。自己資金が500万円なら2,500万円、1,000万円なら3,500万円の住宅が購入できます。年収が600万円の場合、35年ローンで2,500万円の借入ができ、年収700万円なら約3,100万円の借入が可能です。この金額に頭金を加えた金額が購入可能物件です。
年収800万円の場合、35年ローンで3,600万円の借入が可能なので、頭金が1,000万円なら4,600万円の住宅が購入できます。
年収1,000万円以上で買える物件は?
年収1,000万円の世帯は、かなりの高額物件も購入可能になります。25年ローンを組めば、約4,700万円、35年ローンなら約5,200万円の融資が受けられます。仮に自己資金が2,000万円あれば、7,000万円の物件購入も手が届きます。
毎月の返済額は20万円ほど。ここの所得層は収入が高くとも、教育費の支出が多いため、やはり年収の20%以内に抑えたほうがいいでしょう。
年収別 購入できる物件価格(35年ローン・頭金500万円の場合)
年収 | 購入できる物件 |
400万円 | 2,000万円 |
500万円 | 2,500万円 |
600万円 | 3,000万円 |
700万円 | 3,600万円 |
800万円 | 4,100万円 |
1,000万円 | 5,700万円 |
5年後、10年後の年収を考えて、「返せる額」で物件を決めましょう。
住宅購入時は、ついつい舞い上がってしまうものです。そして数百万円の予算オーバーをするケースもけっして少なくありません。そういった無理を重ねてしまうと、その後の生活に大きなしわ寄せが生じてしまいます。年収はあくまで目安に過ぎません。無理なく「返せる」ローン計画を立てましょう。
いかがだったでしょうか?
どんな家に住めるか、わかってきたでしょうか?
大きな買い物ですので、慎重に慎重を重ね、石橋を叩いて渡るくらいの慎重さが必要だと思います。
よーく考えて、しっかり未来予想図を作りましょう。
でないと、せっかく買った住宅を手放さなきゃいけない、なんてこともありえますから。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
×
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |