繰り上げ返済のタイミング
今の収入の余裕を見直す
皆さんは何歳くらいでマイホームを購入したいとお考えでしょうか。30代前半の方やもっと若い方などは共働きの夫婦であっても合わせて年収が600万円前後しかないので「マイホームはまだ早い」という方や「今は娯楽に使いたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ですから年収が増える30代後半から40代前半にマイホームを購入しようという方もいることと思います。
しかしその年齢でマイホームを購入した時に注意してほしいことがあります。
それは年収が多くなったとはいえその頃には子供もいて教育費が必要になり、
そのうえ奥さんは専業主婦ないしパートになられているかもしれません。
その状態で住宅ローンを支払うことは大変なことかもしれません。
ではいったいどの時期にローンを払う余裕があるのでしょうか。
年齢別平均年収(男女別)
20代での結婚でどちらも働いているといった場合双方正社員ならば月収50万円はいくのではないでしょうか。子供もいないですし遊ぶことさえ我慢できれば年間ボーナスも含み
年収700万円以上はいく計算になり、そこから生活費等を抜いても年収の300万円程度は残る計算になります。
このように共に働いているのであれば若い時でも十分に住宅ローンを組むことはできるのです。
完済年齢も早まりますし繰り上げ
返済などを使えばより早期に返済を終えることが可能になります。特に子供がいないのであれば期間短縮型、今後の教育費が心配であるなら返済額軽減型を選べますし、どちらにせよ余裕がある時期はどんどん繰り上げ返済をしていくことができます。
このようにマイホームはできるだけ若い時の余裕がある時期に購入したほうが後々のことを考えると楽に返すことが可能です。
逆に収入は多くなったとはいえ出費が多い時期に住宅ローンを組むことは老後の生活を圧迫しかねないということを念頭に置く必要があるのです。
上手な住宅ローン繰り上げ返済のポイント
先ほど説明しました繰り上げ返済の時期で損得があるかについてお話います。支払時期ですが繰り上げ返済では支払う期間が早ければ早いほど利息が減っていくという大原則があります。
勿論これは事実ですが住宅ローン控除という制度も利用することができればさらに上手な支払いができるようになってきます。
この住宅ローン控除とは10年間年末に借入金額の残高に対して1%が還付される制度でいくつかの条件を満たせば受けることのできる制度となっています。
ではなぜローンこの控除制度と繰り上げ返済が関係しくるのでしょうか。
それは控除で年末に還付される額が繰り上げ返済の額で変動してくるからです。
冬のボーナスなどで年末に繰り上げ返済をしてしまいますとその分還付金が減ってしまいます。ですから年末ではなく年明けの時に繰り上げ返済をおこなったほうが還付額がより多くもらえるのです。
だからと言って夏季ボーナスを年明けまでとっておく必要はありません。
その時期なら早いうちに繰り上げ返済をおこなって利息を減らしていきましょう。
ただし返済期間が10年未満になってしましますと
住宅ローンの控除が対象外になってしまい
融資額残高証明書という書類が送付されなくなってしまします。
バランスを考えて繰り上げ返済をおこないましょう。
住宅ローン繰り上げ返済の条件もチェックしよう
繰り上げ返済にはどの様に返していくかでも違いがあります。繰り上げ返済にはこまめに返していくか、一定の期間を置いてからまとまった金額を返済するかで違いが出てきます。
これは期間と金額にもよりますが、例えば1年ごとに
5年間100万円を返済していくか
5年後に500万円まとめて返済するという
2つの方法を見てみましょう。
一見5年で500万円は同じなので
変わらないのではと感じるかもしれません。
しかし実際はこまめに返していくほうがその都度利息は減っていくので少しずつでもよいという結果になるのです。
しかしなぜまとめて払ったほうがよいのでしょうか。
これは繰り上げ返済の支払方法の条件が大きくかかわってきます。
住宅ローンの場合かなりの額になりますので数回しか繰り上げ返済を利用しないという方はあまりいらっしゃいません。お金をある程度ためてから何度も返済をおこなうので、
できるだけ手数料の安いところを選んでいる方が多いようです。
100万円以上なら無料なところも多いようですがそれ以下だと数万円の手数料が必要となる場合もあるのでまとめて返済と考えてしまう方が多いようです。
しかしどこの銀行を見ても100万円以下だと手数料が多くとられがちです。
そんな時に助かるのはネット銀行です。ネット銀行のほとんどが1円からの返済でも無料だということです。また回数制限もないところが多いようなのでとても便利です。
ですから振込みはネットで支払うことのできるところを選ぶという選択肢もあることを覚えておいてください。
ほかに100万円以上返済にボーナス併用返済を考えているのであれば毎月の返済は楽になりますが不景気などで減額もありうるのでむやみに併用することを決めないこともおすすめします。
銀行によっては変更ができないのでボーナスが出ないのに支払う額が多くなり生活を圧迫しかねないからです。
このように繰り上げ返済には手数料、振込み方法の変更が可能かで選んでみることも重要だと言えるのではないでしょうか。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
×
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |