【2017年1月最新】住宅ローン情報
トランプ大統領就任後、住宅ローンへの影響は?
まず、アメリカでは昨年10月にドナルド・トランプ政権が誕生しました。それによる経済への影響は大統領就任直後はどのような政策を打ち出してくるのかが見えない不安から円高が急速に進行しました。とは言えそれも1日だけで、大統領の減税やインフラ投資への期待から急激な円安に移行しました。その後11月末にはやや円高に戻っていますので新政権の効果はひと段落したと言ってよいでしょう。
気になる住宅ローン金利への影響ですが、こういった外的要因でも金利が上下することは念頭に置くべきとは思います。その上で変動金利か固定金利か?を検討してみるとよいでしょう。
ただ、一時的にではありますが長期金利がプラスになったことで泡食った人もいるかと思います。この20年のうちではまだ低金利ですし、現状でこれより金利が上がることもちょっと考えにくいので、焦ったり見送ったりする必要もないと思います。
ところでアメリカの住宅ローンが1月5日まででトランプ大統領就任後初めて下落しました。前の週は4.32%でしたが、平均4.2%になりました。トランプ大統領誕生以降は米国債利回りに追随して大幅に上昇していたのですが、先週は利回りが低下したのを受けて住宅ローンの金利も下げたようです。おそらく限定的なものだと思いますが、今後についてはトランプ政権の手腕次第で変わるでしょう。
今後の変動金利の動向は?
変動金利についてお話しましょう。消費税の再増税が待っているなど国内もそうですが、世界情勢を見ても景気が上向く見通しが立っていない以上、ゼロ金利政策は今後も続くと思われます。しかし2020年の東京五輪辺りまでこのままというわけでもありません。五輪は言うなれば国家レベルのギャンブルです。1964年の東京五輪では戦後からの復興をアピールできました。多少の波はありましたけど全体的には好景気になり高速道路や新幹線といったインフラの整備にも一役買いました。五輪の話は置いておくとして、そうすると今年も超低金利状態は続くと見ていいでしょう。
今月のおすすめ住宅ローンは?
表面金利で0.5%を割り込んでいる銀行を見ていきますと、名前でお分かりのように実店舗を持っていないネット銀行が争うように金利を下げている状況がずっと続いています。今月の金利を比べますと、1月のネット銀行で特に注目したいのは、住信SBIネット銀行です。
その中でも、今一番変動金利で注目されているのが、住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンです。借り換え限定ですが、今なら特別金利キャンペーンで団信・8疾病保障付きネット専用住宅ローンが今だけ10年固定金利は0.540%、変動金利は0.447%で借りることが出来ます。こちらは3月31日借り入れ分までとなっていますのでご注意ください。
2月のフラット35の金利が下がる!?
続いてフラット35です。35年ローンの最低金利が先月より0.02%の上昇で、年1.12%と2カ月連続の上昇となりました。
フラット35 2017年1月の適用金利
15~20年固定金利:1.020% (-0.1%)
21~35年固定金利:1.120% (+0.02%)
※楽天銀行の適用金利
しかし、15年から20年の短いフラット35の金利が0.01%下がり、21年から35年の長いフラット35の金利は0.02%上がっています。トランプ相場で急上昇しようとしている長期金利を日銀が抑制しているようです。とすると、2月も下がるのでは予想します。
また、フラット35を借りる際は翌月の適用金利が予測できれば、借り入れ日を数日変えるだけでお得に借りれることができます。毎月20日前後には翌月の金利が予測できますので、翌月金利が安くなることが分かれば、翌月にまわすという手もあるのです。
フラット35の金利は機構債の表面利率+住宅金融支援機構のコストと金融機関の利益で成り立っています。毎月公表されていますのでここで翌月の金利を予測することが出来ます。
ですので、月末に借りておくとお得です。ただし、フラット35に限りますのでお気を付けください。
まとめ
結論としては、今月は長期固定の微増はありましたが全体的にはほぼ横ばい。一方短期固定でメガバンクに動きはありましたけど、今後も基本はネット銀行安定でしょう。実店舗のある銀行、特にみずほや三菱UFJといったメガバンクの名前も挙がっています。短期固定ならそれほどのギャンブルにはなりませんので借り換え需要の増加に素早く対応したと考えられます。フラット35に関しては、金利が下がるか上がるか、これからの動向を予測して借りることをおすすめします。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |