【3月最新】住宅ローン情報
1.2015年3月度の金利の動き
住宅ローンと関係の深い長期金利(10年国債の金利)は、未曾有の被害をもたらした2011年3月の東日本大震災をきっかけに低下してきました。その後、日銀の新たな金融緩和に対する期待が膨らみ、長期金利は更に下落しました。
もっとも、2014年4月に金融緩和策が発表された直後は、長期金利は大幅に上昇し、一時は0.9%を越えたものの、その後は基本的に低下傾向にあります。3月最新の長期金利は0.330%と先月より微増していますが、特に金利上昇の引き金となるようなニュースもないため、インターバル期間とみてよいでしょう。
日本銀行の黒田総裁が2013年4月に「マネタルーベースを2年で2倍にし、2%の物価上昇率」を掲げてからまもなく2年となりますが、1月の消費者物価指数上昇率は年率0.2%まで低下し、4月はマイナスに転じるとみられています。 安倍首相はすでに、「成長して税収を増やせば財政は健全化する」と、金融緩和を主軸とした大勢から方向転換する姿勢を見せています。
2017年の消費増税を明言してしまった以上、2016年参院選に向け、年内に大きなインパクトのある政策を打ち出してくることは間違いないでしょう。 この動きに対して市場は、政策が発表されるまでしばらくのうちは様子見をとっているため、金利の動きも一定の幅内で推移していくと予想されます。
2.2015年3月度の住宅ローンの動き
3月度の住宅ローンの金利は、10年国債の上昇にともない、全体的に金利の引き上げが行われました。ネット銀行を中心に金利を据え置くところも見られ、やはり様子見傾向といえそうです。しかし、今月は一つの動きがありました。長期固定型住宅ローンの「フラット35」が11ヵ月ぶりに金利の上方修正が行われたとニュースがはいっています。
ただ、フラット35の金利動向の予想指標とされている、2015年2月20日に決定した「第94回機構債住宅金融支援機構・「貸付債権担保住宅金融支援機構債券」の募集要項」では金利上昇が予想されており、1年ぶりの上方修正とはいえ想定の範囲内の動きといえます。また、金利に動きがあったとはいえ、相対的に見て現在も過去最低水準といえるでしょう。
3.金利変更に伴うおすすめの金融機関やプラン
キャンペーン 住宅ローンの金利修正にともない、今月おとくな住宅ローンプランを紹介したいと思います。
住信SBIネット銀行
10年固定の実質金利が業界一低い 10年固定の実質金利が1.20%と、業界一低いことです。低金利を看板としているイオン銀行(1.30%)より0.1%も下げた価格設定を打ち出してきました。全体的に金利上昇動向となった中では驚きの金利です。
保証料、団体信用生命保険料、疾病保障、繰上返済手数料が無料 金利の低さに加え、サポートサービスも充実しているのが住信SBIネット銀行の魅力でしょう。 住信SBIネット銀行では、住宅ローンを借り入れる上でかならず必要となってくる、保証料、団体信用生命保険料、疾病保障、及び繰上返済手数料を無料で提供しています。
低金利価格を看板としている、イオン銀行は、変動金利の実質金利こそ0.770%と、0.850%の住信SBIネット銀行より低いのですが、このメリットは疾病保障が有料であることのため薄れています。 金融機関はアピールのしやすい金利を低くするため、利益をその他のサービスで補う必要があります。事務手数料を含めると表面的な金利より0.2%ほど加算され、さらに保証料や保険といった形で加算されていきます。
住信SBIネット銀行は、保証料、団体信用生命保険料、疾病保障、繰上返済手数料といった見えにくい費用を無料にしている良心的な企業ともいえるかもしれません。 結果的に総合費用で有利となる住信SBIネット銀行は今月イチオシの住宅ローンです。
住宅ローン金利比較(新規・借り換えでの適用金利)
名称 | 表面金利(%) | 優 遇 条 件 |
保証料 | 事務 手数料 |
繰上返済 手数料 (変動) |
来店 | 疾 病 保 険 |
詳細 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
変動 金利 |
10年 金利 |
20年 金利 |
||||||||
新生銀行 |
0.45 | 0.75 | 0.95 | なし ○ | なし ○ | ②契約事務手数料/保証料 借入金額がいくらでも55,000円~ ※ただし、変動金利<変動フォーカス>0.45%のみ、借入金額×2.2% | 無料 |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
住信SBIネット銀行 |
0.380 | 0.58 | 1.21 | なし ○ | なし ○ | 借入額の2.20%(税込) | 33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
りそな銀行 ※2020年3月 適用金利 |
0.429 | 0.60 | 0.90 | あり × | なし ○ | 33,000円(税込)+お借入金額×2.2% | 無料~33,000円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
三菱UFJ銀行 |
0.475 | 0.64 | 2.84~2.99 | あり × | あり × | 33,000円(税込) | 無料~16,500円(税込) |
不要 ○ |
あり ○ | 詳細 |
優遇条件について
優遇条件がない場合、条件なく、表示金利で融資を受けることができます。
優遇条件がある場合、融資の優遇条件として「その銀行の預金口座を給与振込口座にする」「クレジットカードを作る」「投資口座を作る」などが必要 になります。
固定金利ならこちらの金融機関がおすすめ |
名称 | 金利 | 事務手数料 | 保証料 | 来店 | 金利 優遇条件 |
繰上げ 返済 |
詳細 | ||||
フラット35 | フラット35S | ||||||||||
15年以上~20年以下 | 21年以上~35年以下 | 当初5年 | 6~10年目 | 11年目以降 | |||||||
住信SBIネット銀行フラット35 |
1.03% | 1.12% | 0.78% | 0.78% | 1.03% | 借入額の0.99%(税込)~ | なし | 不要 | なし | 無料 | 詳細 |
楽天銀行フラット35 |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の1.10% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |
ARUHI |
1.02% | 1.11% | 0.77% | 0.77% | 1.02% | 借入額の2.0% | なし | 要 | なし | 無料 | 詳細 |